12/21慌てて綺堂讀物集を買い求める。

午後一時半に下北沢と池ノ上の間の丘に流れ着いたので、『茶沢通り』に流れ落ちて「古書ビビビ」(2009/10/15参照)へ。店頭箱から、東宝製作配給「次郎長意外伝 第三部・第四部 灰神楽道中 灰神楽荒神山 準備稿」という古い脚本を見つけ出し、250円で購入する。1957年公開の東宝映画『次郎長意外伝 大暴れ次郎長一家』の準備稿らしいが、まだこの段階では監督がマキノ雅弘になっている(実際は日高繁明が監督)。原案は正岡容で、主人公の“灰神楽の三太郎”を演じるのは三木のり平である。脚本を読み進めると、だいぶ軽妙で調子がいい感じなので、三木のり平が嬉々として演じているのが脳裏に浮かんでしまう。続いて「ほん吉」(2008/06/01参照)では小学館入門百科シリーズ96「決定版ウルトラ兄弟/監修・円谷プロ 構成指導・竹内博」を330円で購入する。両見返しに以前の持ち主の色鉛筆による悪戯描きが残っているのだが、それが何故かイマイのプラモデル『ロボダッチ』シリーズ(♪人間だったらトモダチだけど~ロボットだから~ロボダッチ♪のCMソングで人気だった)の絵なのである。何故ウルトラの本に、ロボダッチの絵を描いてしまったのか…この子の中では、ウルトラよりロボダッチが勝っていたということか…。

なかなか味のあるタッチである。

そして阿佐ヶ谷に帰り、「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に立ち寄る。店頭文庫棚に朝雲新聞社「自衛隊 隊内生活体験のしおり」という、隊内生活体験者が支給されるガイドブックを見つけたので、購入しようと手指消毒して店内へ。当然の如く古書探偵小説ゾーンに足を向ける。ぬぉっ、春秋社「Yの悲劇」や春陽堂『綺堂讀物集』が売れてしまっている!『綺堂讀物集』は『どうせまだまだ売れないだろ』と高を括っていたので、欲しいのにちょっと放置していたのだ。噫々、すっかり油断してしまった。だがまだ、綺堂讀物集五「今古探偵十話」(函ナシ。昭和三年再版)が残っているではないか。せめてはこれを購い、家にいる「青蛙堂鬼談」と並べ、慈しんで行くことにしよう…。

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